補綴(ほてつ)治療
補綴治療とは、クラウン(かぶせ物)・ブリッジ・入れ歯などの方法によって、むし歯などで大きく傷ついた歯を修復したり、歯周病などが原因で歯を失ってしまった際に、人工的な素材を使って歯の形態や歯ならびを復元し、見た目、発音、咀嚼などの機能を回復させる治療です。
むし歯ではなくても、過去に治療したさし歯やかぶせの状態が悪くかったり、汚れが溜まりやすい状態である場合、清掃性の改善や、かみ合わせの改善、色合いの改善のために補綴治療を行うこともあります。
●クラウン(かぶせ物)
クラウンとは、虫歯の治療などで歯を削った後に被せる人工の歯のことです。一般的に「差し歯」や「被せ物」と呼ばれます。
比較的小さな虫歯にはインレー等による治療となりますが、大きな虫歯の後は、詰め物ではなくクラウンによる治療となることが多くなります。
●ブリッジ
歯を抜いた後、左右(前後)の歯を含めて連続したかぶせ物を入れることをブリッジと呼びます。
歯を失ってできた歯並びの空間に、両側の歯を橋げたとして、橋を渡すようにして装着する補綴装置です。
治療期間も短く、噛んだ感じもほとんど違和感がありません。
●入れ歯
入れ歯は、失った歯を補う手段として最もポピュラーな治療法です。
保険内で作成することができます。
治療期間が短く、1~2ヶ月の製作期間で歯の機能を回復できます。
また、手術を伴う補綴治療に比べ、精神的・体力的負担がありません。